近年になり米粉パンや麺、米粉を使った洋菓子などの登場によって、米粉に対する認知度が高まり、一般的にも浸透しておりますが、実は米粉自体は古く長い歴史を持ち、日本人の食文化と密接に関わってきました。
その代表格とも言えるのが和菓子への用途です。
団子、大福、饅頭、上生菓子、干菓子、棹物等、その他様々な和菓子に米粉は用いられてきました。
現在、米粉パンや麺・洋菓子用途の米粉は大半はうるち米を微粉砕した粉を指し、その種類は多くありません。一方、従来から和菓子等に使用されてきた米粉の場合、うるち米に限らず、もち米も含めて様々な粉砕方法や粒度に分別され、熱を加えアルファー化させたものまで、その種類は数十種類以上にわたります。
また、同一の製品であっても地域により呼び名が異なり、その多様性を知ることができます。
例えば干菓子等に使用する寒梅粉や落雁粉も地域によっては、以下のように様々な呼び名があります。
※図表:全国穀類工業協同組合発行の冊子より抜粋
ただ単に米粉といっても、呼び名を含めこれまでにも多様な種類があります。
改めて和菓子文化に根付いた昔ながらの米粉の奥深さを感じますね。