12月の中旬以降、気温もぐっと下がり、冬らしくなってきました。
ここ富山県でも先週末からの寒波到来を受け、断続的に雪が降っています。
人間の場合、寒くなると体調が悪くなったり、何かと不自由を感じることが多いですが、
米粉の製造という点において気温の低さ・寒さは、どちらかというと良い影響を与えます。
例えば、上新粉(米粉)や餅粉の場合、お米を粉砕する時に発生する熱をなるべく低く抑えると、良質な粉ができると言われています。
麻生圓兵衛商店ではスタンプミルという杵搗き方式の粉砕機を使用していますので、外気温が低ければ、粉砕時の石臼内温度上昇も抑えられ、結果として品質の向上につながり、その分お米本来の風味が活きた米粉ができます。
また、気温が低いことは、原料米の保管状態や製品の菌管理に対しても良い影響を与えます。
しかしその反面、寒梅粉や落雁粉、道明寺粉など蒸気やバーナーを使用して熱をかけて製造する粉は、外気温の影響で温度が一定にならず、製造に苦労する場合もあります。
季節の変化への対応が米粉作りの難しさでもあり、要かも知れません。
早いもので今年も残り一ヶ月を切りました。
麻生圓兵衛商店では12月30日(金)~1月4日(水)までの間、お休みを頂きます。
年明け5日(木)より通常営業致しますので、よろしくお願い致します。